この記事は、凱旋門賞2022年の登録馬と、凱旋門賞で日本馬が勝てない理由について解説します。
凱旋門賞は「世界の有馬記念」ともいえるビックレースで、世界中のホースマンが一度は勝ちたいレースの一つです。
日本からも毎年有力馬が参戦していますが、これまでは2着が最高で優勝したことはありません。
同じ海外のレースでもドバイや香港のGⅠレースでは優勝しているのに、どうして日本馬は、凱旋門賞にだけ勝てないのでしょうか?
そこで今回、2022年凱旋門賞で出走する可能性のある日本馬と、その中に勝てそうな出走馬はいるのかを徹底調査しました。
凱旋門賞2022年で出走する日本馬は?
◾︎凱旋門賞登録馬
・シャフリヤール
・ステイフーリッシュ
・タイトルホルダー
・ディープボンド
・ドウデュース
・パンサラッサ
・ユニコーンライオン3頭は確実だと思うんだけど、可能であればすべての馬の走りを見てみたい。
— 黒猫競馬とウマ娘 (@KuronekoGaming1) May 30, 2022
凱旋門賞2022年で出走する可能性のある日本馬はどんな馬なのでしょうか?
2022年5月時点で登録されている出走予定馬は、全部で7頭です。
日本でも活躍している馬が多く、凱旋門賞で日本馬初勝利の期待もかかります。
登録馬7頭の情報は次の通りです。
シャフリヤール | 2021年ダービー馬 |
ステイフーリッシュ | 海外重賞2連勝 |
タイトルホルダー | 2021年菊花賞馬 |
ディープボンド | 2021年フォワ賞1着(フランス) |
ドウデュース | 2021年最優秀2歳牡馬 |
パンサラッサ | 2022年ドバイターフ1着 |
ユニコーンライオン | 2021年宝塚記念2着 |
2022年6月時点での現役最強馬は、2021年の年度代表馬エフフォーリアだと思います。
そのエフフォーリアを2021年のダービーで差し切って勝ったのがシャフリヤールで、末脚の鋭さが魅力の1頭です。
ディープボンドは2021年のフォワ賞(凱旋門賞の前哨戦)で1着となり、凱旋門賞に挑みましたが13着に敗れています。
ドウデュースはデビューから3連勝で2歳チャンピオンになり、2022年の凱旋門賞は3歳での挑戦となるため斤量的に有利となりますね。
7頭とも凱旋門賞が行われる秋に日本で競馬をすれば、GⅠレースを勝つこともできる優れた馬たちです。
今後の体調や成績次第で凱旋門賞挑戦を見送ることもあるかと思いますが、出走する際はぜひ頑張ってもらいたいですね。
次に、この中で凱旋門賞で勝てそうな馬はいるのかを検証してみましょう。
凱旋門賞2022年で勝てる日本馬は?
タイトルホルダーとドゥデュースが行くなら面白いと思う。ドゥデュースは凱旋門賞が既定路線?
2022アイリッシュチャンピオンステークス(G1)に日本馬が予備登録 JRA https://t.co/W7H7AGVUDz
— KAUZ.@逆神として目覚める (@kauzw0o0w) May 28, 2022
凱旋門賞2022年の登録馬の中で、勝てそうな馬はいるのでしょうか?
過去の例からどの馬も勝つことは難しそうですが、あえて選ぶとすると筆者はタイトルホルダーを推したいです。
タイトルホルダーは荒れた馬場への対応力があり、そして何よりも3000mの菊花賞を逃げ切ったようにスタミナが豊富なのが魅力ですね。
菊花賞は逃げて1000m通過が60.0秒というやや速いペースながら、最後の直線はさらに突き放して5馬身差の圧勝でした。
シャフリヤールの切れ味鋭い追い込みよりも、タイトルホルダーのスタミナの方が凱旋門賞では通用するのではないかと思います。
凱旋門賞本番では菊花賞のような思い切った逃げを打って、そのままゴールまで粘り切ってほしいですね。
次になぜ日本馬は凱旋門賞で勝てないのかを考察してみます。
凱旋門賞で日本馬が勝てない理由は?
スマホのアルバムから「3年前のこの日」てのが出てきた。
家族でロンシャン競馬場行ってた日だった。(武豊さんが出てた)
日本の競馬場と違って社交界のような雰囲気がしてて面白かったのを思い出した。
馬は優雅でいいなァ〜#ロンシャン競馬場 #競馬 #ブログ初心者 #LONGCHAMP #フランス pic.twitter.com/OfpixwsoNU
— ゼノン (@xenonslife00) September 16, 2021
凱旋門賞で日本馬が勝てない理由は何なのでしょうか?
勝てない理由は、日本の競馬と欧州の競馬が全く別物だからと考えられます。
そもそも同じ「競馬」という枠で一括りしてしまえないくらい、両者には違いがあるようなのです。
ですので日本で強くても欧州ではなかなか勝てず、逆に欧州チャンピオン馬も日本では力が半減されてしまうのですね。
日本では当時無敵だったディープインパクトやオルフェーヴルでも勝てなかったのですから、今後も日本馬が凱旋門賞を勝つことはないのではないかと筆者は考えています。
それでは、凱旋門賞と日本のGⅠレースは何が違うのでしょう。
ロンシャン競馬場2400mのコースがトリッキーすぎることや、斤量が牡馬59.5kg、牝馬58kgと重いことなどの違いがあります。
しかしそれ以上に決定的な違いがありますのでご紹介します。
欧州と日本の決定的な違いとは?
欧州競馬と日本競馬の最も大きな違いは何なのでしょうか?
それは、ロンシャン競馬場など欧州の馬場は脚が沈み込む「洋芝」なのに対し、日本は反発性が高く脚抜けのいい「野芝」がほとんどだということです。
どれだけ違うかということを勝ちタイムをで比べてみると、ロンシャン競馬場2400mでは日本と比べて5~10秒ほど遅くなっています。
1秒で5馬身差といわれているので、これだけ違っていたらそれはもう別の世界のレースと言わざるを得ませんね。
ですので凱旋門賞を日本馬が勝てないのは、決して日本馬の能力が低いからではないのです。
強引に例えれば、卓球の選手がバトミントンで戦っているようなものでしょうか。
これでは勝つのは難しいですよね。
さてこのように馬場の違いはありますが、日本馬が勝つためにはどうしたらいいのでしょうか?
日本馬が勝つための必要条件は?
日本馬が凱旋門賞で勝つための条件は何でしょうか?
筆者が考える凱旋門賞を勝てる日本馬の条件は、とにかく頑丈な馬ということです。
3000mでも楽に逃げ切るスタミナ、洋芝も苦にしないパワー、トリッキーなコースでも動じない精神力、これらを総合した頑丈な馬であることが勝てる条件なのではないでしょうか。
これに最も近かった日本馬が、2年連続2着だったオルフェーヴルですね。
オルフェーヴルよりも頑丈な馬がこの先現れるのかは分かりませんが、競馬ファンの一人としてこの先を見ていきたいと思います。
凱旋門賞で出走する日本馬2022年は?のまとめ
この記事は、凱旋門賞2022年で、出走する可能性のある日本馬について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると次のようになります。
- 凱旋門賞2022年に登録した日本馬は7頭
- どの馬も日本のGⅠを勝つ能力がある
- 凱旋門賞で勝てる可能性があるのはタイトルホルダー
- 日本馬は凱旋門賞で勝ったことがない
- 日本と欧州の競馬場は芝の質が全く違う
- 頑丈な馬こそが凱旋門賞で勝てる
かつてエルコンドルパサーという馬は、凱旋門賞で勝つために生産されたと言われていました。
日本では中段から差す競馬で勝利を重ねましたが、凱旋門賞では一転逃げて2着に粘りました。
本当に惜しい競馬でしたが、エルコンドルパサーがした競馬こそが凱旋門賞を勝つための見本となると思います。
いつの日か凱旋門賞を勝つ日本馬が現れることを、楽しみに待ちたいと思います。
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