ジャパンカップで海外馬が来ない理由とは?日本と外国の違いは?

競馬

この記事は、ジャパンカップで海外馬が来ない理由について解説します。

2022年のジャパンカップは、11月27日に東京競馬場芝コース2400mで行われる国際招待GⅠレースです。

1着賞金が4億円で有馬記念と並んで国内最高賞金となるため、各陣営が秋の目標としている大きなレースでもあります。

かつては海外馬が多く参戦していましたが、近年はあまり見かけなくなりましたが一体何が原因なのでしょうか?

ジャパンカップで海外馬が来ない理由を徹底調査しました。

ジャパンカップで海外馬が来ない理由とは?

ジャパンカップが創設された当初、日本馬はなかなか勝てなかったのをご存じでしょうか?

海外馬の独壇場のようなレースだったのですが、近年参戦が少ないのは何故なのか気になりますよね。

調査の結果、ジャパンカップに海外馬が来ないのは、日本馬が強くなった事が一番大きな理由だと考えられます。

ジャパンカップは1981年に第1回が行われ、第3回までは海外馬が優勝、日本馬が初めて勝ったのは第4回のカツラギエースでした。

その後1997年第17回までの優勝馬は海外が12頭、日本がわずか5頭でここまでは海外馬が圧倒的に強かったのです。

それが強い種牡馬の台頭や調教技術の進歩などにより、日本馬が海外馬に負けないようになってきます。

海外馬が最後に勝ったのは2005年のアルカセットという馬で、それ以降は全て日本馬が制しているのです。

海外からせっかく日本にやって来ても勝てないとなると、費用対効果が悪いのでジャパンカップに参戦しないようになります。

競走馬が海外遠征する際にかかる渡航費用は1000万円から2000万円とも言われており、これだけ掛けても賞金が得られないのなら、やはり参戦は見送りますよね。

では次に日本馬がなぜ強いのか、外国との違いを考えながら見ていきましょう。

日本と外国の違いは?

2022年10月2日、フランスロンシャン競馬場で凱旋門賞が行われ日本からも有力馬数頭が参戦しましたが、結果は惨憺たるものでした。

なぜ日本馬は凱旋門賞で歯が立たなかったのでしょうか?

それは日本と外国、特に競馬の盛んな欧州とは馬場が違うからと考えられます

欧州の馬場の芝は若干長く芝質が重いのが特徴で、そのため力のある馬が有利と言われていますが、日本は逆に軽い芝質になっているためスピードが重視され、同じ距離を走っても日本の方が走破タイムが速くなるのです。

このスピードを重視する血統で掛け合わせた近代日本馬は力というよりも切れ味が鋭くなっていて、日本の競馬を欧州とは別次元のものにしていったことが、ジャパンカップで日本馬が連勝している理由の一つだと考えられます。

日本代表馬が凱旋門賞で勝てないのは、そもそも戦っている土壌が違うからということになるのです。

無理やり例えるとサッカー選手が野球をやるようなもので、実際にその位違いが明確にあると言えます。

そんなことから欧州が日本の馬場に適した馬を作らない限り、今後もジャパンカップでの日本馬優勢は変わらないのではないでしょうか。

次にジャパンカップに対する海外の反応を見てみましよう。

海外の反応

海外馬が勝てなくなってしまったジャパンカップですが、海外はどのように見ているのでしょうか?

調べてみると、海外馬でもチャンスがありそうな馬なら、積極的にジャパンカップに参戦するべきという声があるようです。

上のツイートは、バーイードというデビューから連戦連勝を続けた馬が重馬場を苦にして初めて負けてしまったことに触れています。

そんな重馬場で苦戦するくらいなら、ブリーダーズカップかジャパンカップに参戦したらどうだという提案で、確かにバーイードの走りを映像で観ると、力強さの他に切れ味もありそうで日本の馬場にも合うのではないでしょうか。

バーイードではありませんが、2022年のジャパンカップにフランスのGⅠパリ大賞を勝ったオネストが参戦を表明しており、日本では久しぶりに大物が来ると今から話題になっていて、ジャパンカップで大駆けすることも有り得ますよね!

ジャパンカップは国際招待レースですので、今後も世界各国の強い馬に参戦してもらいたいですね。

ジャパンカップで海外馬が来ない理由のまとめ

この記事はジャパンカップで海外馬が来ない理由について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると次のようになります。

  • ジャパンカップで海外馬が来ない理由は日本馬が強くなったから
  • 海外馬は負けて賞金が得られないので費用対効果が悪い
  • 日本と海外は芝の質が大きく異なる
  • 海外では日本の馬場に合いそうな馬の参戦を肯定

JRAは2022年からジャパンカップの1着賞金をこれまでの3億円を4億円に引き上げました。

しかし馬場の違いの問題は解決できないので、今後も海外の有力馬の参戦は難しいのではないでしょうか。

もっと高額な賞金のレースは海外にありますし、凱旋門賞のような名誉を得ることもジャパンカップでは薄い感じです。

このようにジャパンカップは国際招待レースの意味合いが薄れてきているので、違った形へ方向転換する時期に来ているのだと筆者は感じます。

とはいえ、東京競馬場芝2400mは王道のコースで、日本馬にとって真のチャンピオン決定戦であることは間違いありません。

2022年のジャパンカップも、良いレースを期待したいですね!

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