この記事は、タイトルホルダーの故障の原因について解説します。
2023年4月30日に京都競馬場で行われた天皇賞(春)、先頭を走っていたタイトルホルダーは急に減速し競争を中止してしまいました。
タイトルホルダーは菊花賞2021をはじめ、天皇賞(春)2022・宝塚記念2022を勝っているGⅠ3勝馬です。
先行してしぶとく逃げ粘る競馬を得意としていて、前哨戦の日経賞(GⅡ)では8馬身差の圧勝でした。
そのため本番の天皇賞(春)2023でも圧倒的1番人気に支持されたのですが、まさかのアクシデントがタイトルホルダーを襲います。
タイトルホルダーの故障の原因は何だったのかを徹底調査しました。
タイトルホルダーの故障の原因は?
元ジョッキー達がこぞって
出走前からタイホを心配してた
どうか無事でいて下さい#タイトルホルダー pic.twitter.com/pWppzIdrEa— エド4世 (@edward4th66) April 30, 2023
どうしたぁぁぁぁぁぁぁぁ???#タイトルホルダー#天皇賞 pic.twitter.com/Zb1KSxLPxk
— ピョコッ/フォロバ100🔧🐎 (@Pyokotodaytoo) April 30, 2023
タイトルホルダーが4コーナー手前で後退し、横山和生騎手が下馬すると京都競馬場は異様な空気に包まれました。
故障の原因は一体何だったのでしょうか?
調査の結果タイトルホルダーの故障の原因は、レース前からの不具合と京都競馬場のコース形態にあると推測できます。
馬も生き物なのでもっと複雑にいろいろなことが絡み合っているのでしょうが、大きな要因として上記の2点だと思われます。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
レース前からの不具合とは?
タイトルホルダーは天皇賞(春)のスタート前から、足に違和感があったようです。
それがレース中の故障に繋がった第一の原因と考えられます。
元騎手で現在は解説者として活躍している安藤勝己氏は、テレビ解説時や後のツイッターで以下のようなことを言っています。
このように安藤氏はレース発走前から、タイトルホルダーにアクシデントがあることに気付いていたのです。
そして平場だったら除外させていたかもという位、状態は悪く見えたのでしょう。
しかしタイトルホルダーは単勝1.7倍という圧倒的な支持を集めたことで、陣営としては除外しにくくなったのではないでしょうか。
安藤氏が遠くから見ても分かるくらいなので、当然陣営はタイトルホルダーの異変に気付いていたはずです。
馬の将来を考えると人気を背負っていたとしても、競争除外にしてほしかったと思います。
京都競馬場のコース形態は?
約3年間かけて改修工事を行ってきた京都競馬場のスタンドは、きれいになって快適だという声が聞かれます。
一方馬場のコース形態は変わらず、3コーナー途中から高低差4.3mの急激な下り坂があり、タイトルホルダーの足はそこで故障したと考えられます。
京都競馬場の外回りコースは、向こう正面後半から上り坂になり3コーナー途中から下ります。
この坂の上り下りがレースの見せ場になっていて、馬場に合う馬は下り坂を利用して一気に加速し最後の直線に向かうのです。
タイトルホルダーもここで後続を引き離したかったのですが、下り坂での衝撃が足に掛かり故障したと思われます。
レースの見せ場ということは、それだけアクシデントが発生する可能性が高い場所でもありますので、各馬には無理せずに走ってほしいですね。
次にタイトルホルダーの怪我について見ていきましょう。
タイトルホルダーの怪我について
タイトルホルダーと和生の表情を見ると本当に無事で良かったと心から思う。 pic.twitter.com/jN5k5uZRYz
— ぉりゅぅ (@rrryyyuuu2021) May 1, 2023
4コーナー手前で競争中止したタイトルホルダーは、その後自力で馬運車の中に入っていきました。
これを見ると大きな怪我ではないようですが、どうだったのでしょうか?
タイトルホルダーは検査の結果、右前肢跛行(ハコウ)という診断でした。
レースを中止した時はサイレンススズカの悲劇が頭に浮かびましたが、とりあえず命に関わる怪我でなくてほっとしました。
右前肢跛行とは、右の前足に体重がかかる際に痛みが発生して、通常の歩様ができない状態のことだそうです。
しかしその詳細は分からず、実際はもっと痛みがあるのかもしれませんし、完治できるのかも分かりません。
タイトルホルダーにはゆっくり静養してもらいたいですね。
次に引退の可能性について見ていきましょう。
引退の可能性はある?
それほど大きな怪我ではなかったタイトルホルダーですが、引退の可能性はあるのでしょうか?
タイトルホルダーの引退は馬主さん次第ですが、可能性としては高いと推測されます。
タイトルホルダーは2023年現在5歳なので、年齢的にはまだまだ走って賞金を稼ぐことはできます。
しかしそこでまた故障したり、最悪死に至るような怪我がないわけではありません。
競走馬は走ることの他に優秀な血を引き継ぐという役割もあり、そのため早く引退する可能性もあるのです。
タイトルホルダーの父は、皐月賞やダービーを勝ったドゥラメンテですが、左前肢跛行でわずか4歳にして引退しています。
回復を待ってレースに出走させるより、子孫を残すことを選択したのです。
このようなことからも、タイトルホルダーの引退も十分に考えられますね。
もう一度タイトルホルダーに走ってほしい半面、早く子供達も見てみたいですね。
タイトルホルダーの故障の原因のまとめ
この記事はタイトルホルダーの故障の原因について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると次のようになります。
タイトルホルダーがレースを中止したことについて、様々な意見があります。
レース自体を出走しなければとか、ゴールまで走らなくて良かったなどです。
横山和生騎手はレース前の違和感が、3コーナー過ぎで確信に変わったのだと思います。
だからあの場所で競争を中止したのではないでしょうか。
あの状態のままゴールまで走らせていたら、この程度の怪我では済まなかったことでしょう。
まだ引退が決まったわけではありませんが、数年後のタイトルホルダーの子供たちの走りに期待したいですね。
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