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君たちはどう生きるかの原作と映画の違いは?関係はある?

アニメ

2023年7月14日宮崎駿監督のジブリ最新作、『君たちはどう生きるか』が公開されましたね。

既に映画が公開された記事作成時点でも映画の内容について何も公表がされていないため、どのような内容の映画なのか検討もつきません。

また、タイトルを見て同名のタイトルである吉野源三郎さん著書の『君たちはどう生きるか』を原作だと想定し、原作と映画の違いは?関係はある?と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか?

そんな『君たちはどう生きるか』の原作と映画の違いについてそれぞれの作品の内容を踏まえつつ解説していきたいと思います!

※ここからは宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』と、吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』のネタバレを含みますので、苦手な方はご注意くださいね。

君たちはどう生きるかの原作と映画の違いは?

それではさっそく原作と映画の違いについて見ていきましょう。

結論から言いますと、映画と原作は全く異なるものになります。

まずはそれぞれの作品のストーリーを見ていきましょう。

原作(吉野源三郎さん版)

まず原作と思われる吉野源三郎さん著のストーリーは以下の通りです。

主人公は15歳の少年・本田潤一。
あだ名は天文学者コペルニクスに因んで、コペル君。
学校の友人たちとの行動をきっかけに哲学的な考えを深めていくコペル君の日常の出来事と、彼に向けて叔父さんが書き残してくれたノートのパートで構成されている。
コぺルくんは、何気なく過ごす日常の中から、自分という存在や自分はどう生きるのかについて思考し、そんな折、叔父さんのノートがコペルくんの案内書となり、人間は自分で自分を決定する力を持っているということに気が付きます。

原作の君たちはどう生きるかは一人の少年と一冊のノートを主軸にストーリーが展開される内容のようです。

映画(宮崎駿監督版)

続いて宮崎駿監督の映画でのストーリーは以下の通りです。

主人公は牧眞人という少年で、太平洋戦争中に母親を亡くしています。
それから何年か後、眞人は父と一緒に父の故郷へ行きました。
故郷には父の再婚相手、夏子がおり夏子のお腹の中には眞人の弟か妹になるであろう命が芽生えています。
屋敷には、一匹のアオサギがおり、「亡き母親は実はまだ生きている」と告げます。
アオサギに騙されまいとする眞人は弓矢を作って迎え撃ちますが…?と、言った内容の冒険活劇のようなストーリーです。

両作品の主人公は共に少年ではありますが、コペルくんは自身の中にある考えとの葛藤から成長するストーリーに対して、映画の眞人は現実に起こる冒険活劇から成長するストーリーとなっています。

この点でも全く異なる物語であることから、映画に対して原作と言うには少し違うことがわかりますね。

とは言え、宮崎駿監督の映画も吉野源三郎さんの『君たちはどういきるか』にインスパイアされた作品であることも間違いないようなので、そう言った意味では全くの無関係な作品とも言えないでしょう。

続いて原作と映画での関係はあるのか見ていきましょう。

原作と映画の関係はある?


では原作と映画には関係があるのでしょうか?

気になる原作と映画の関係ですが、結論から言いますと映画版に原作が登場することから関係はあると思われます。

映画のワンシーンでは原作の『君たちはどう生きるか』に、眞人の母親からの手紙が挟まれているシーンがあり、原作がアイテムとして登場しているわけですね。

そして両作品に共通する製作者側の意図というのが、これからを生きる人間である子供達の前に立ちはだかる、現実というものの二面性で、導く者もいれば誘惑する者もいるという世界で、どう成長してゆくのかという問題があります。

  • コペルくんは叔父さんのノートに導かれ、「自分はどう生きるのか」や「人間は自分で自分を決定する力を持っている」と、人生の生き方を哲学し、悟っていく成長の物語です
  • 眞人は誘惑者に対し、自身の考えから周囲の人間を守ろうとする強さがあり、戦って、正直な自分と向かい合い答えを導き出す成長の物語です

このように少年がそれぞれの課程を踏んで成長するストーリーだということは共通していても、課程が全く異なるので、原作は哲学の物語で映画は冒険活劇というように分かれるのですね。

ストーリーは異なることから、映画を見ようと考えている方は原作も読んでおくべきなのでしょうか。

映画の前に原作は読むべき?

両作品の違いや関係性について解説してきましたが、映画を見る前に小説を読むべきか気になりますよね?

結論から言いますと特に原作を読んでおく必要はないと思われます。

解説してきたとおり、あくまで映画版と小説版はストーリーが完全に異なることから必ずしも原作を見て予備知識を持っておく必要はないと思います。

しかし劇中に原作が登場することから、どのような内容なのか把握したうえで映画を見ることと、内容を知らないうえで見るのではまた違った楽しみ方が出来るかもしれません。

昨今は映画の聖地巡礼なども流行っていたりしますので、映画を楽しみ尽くすという意味でなら一読しておくのも良いのかもしれませんね。

君たちはどう生きるかの原作と映画の違いのまとめ

君たちはどう生きるかの原作と映画の違いは?関係はある?について解説して来ましたが、いかがでしょうか?

まとめますと以下になります。

  • 宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』はオリジナルストーリーとなっている
  • 吉野源三郎さん著の『君たちはどう生きるか』が映画の中に登場し、主人公がインスパイアを受ける
  • 映画を見るにあたり必ずしも原作を読んでおく必要はない

これまでもメッセージ性の高いジブリ作品を楽しませてくれた宮崎駿監督ですが、宮崎駿監督のジブリ作品は今回で最後だと言われています。

是非、映画館でその冒険活劇の迫力を楽しみたいですね!

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