この記事は、モーリスは種牡馬としてかなりやばいのかまとめました。
モーリスは2011年生まれの牡馬で、安田記念・天皇賞(秋)等のGⅠレースも勝った名馬です。
距離は1600m~2000mを得意としており、強かった時期は連戦連勝でJRAの年度代表馬になった事もありましたね。
そんなモーリスは2016年に惜しまれながら引退し、その後繁殖生活に入りました。
モーリスの仔が初出走したのが2020年で、その際周りからかなりやばいという声が聞かれるようになったのです。
果たして真相はどうなのか?モーリスは種牡馬としてやばいのかを徹底調査しました。
モーリスは種牡馬としてかなりやばい?
2015年安田記念のモーリス。当時は単勝3,7倍、まだ半信半疑という大勢の見方も。後から見れば古馬戦績は11戦9勝・2着2回。日本で80年根付いた牝系から、これほどの活躍馬が出たことに歓喜したのが、記憶に新しい。今週はいよいよ産駒がJRAデビュー。土日に大挙、6頭がスタンバイ pic.twitter.com/foBbGJOe6O
— Nathaniel (@mambo_ds96) June 4, 2020
【天皇賞】第154回・天皇賞秋(10月30日)は、モーリスが勝利。マイルG1・4勝馬が「距離不安説を一蹴」🇯🇵国内ラストランを白星で飾り🇭🇰香港カップヘと向かうことになります。あれから6年。産駒のジャックドールが出走。🇯🇵天皇賞の後は父が制した香港カップヘ向かう予定です。#モーリス #ジャックドール pic.twitter.com/VkRLk7zE6e
— Stay Dream (@StayDream21) October 30, 2022
GⅠ6勝の名馬、モーリスの場合はどうなのでしょうか?
調査の結果、モーリスは種牡馬として2つの意味でかなりやばいことが分かりました。
それはモーリス産駒の走りを、2020年と2022年に分けて考えると説明ができます。
2020年の成績
2020年はモーリスの初仔の出走で話題になりましたが、なかなか勝てない状態でした。
特に瞬発力がいまいちで、最後の直線で差されてしまうということが続いた為、「モーリス産駒は走らない」とファンから悲鳴が上がりました。
親の成績が優秀なので子供への期待も大きかったようですが、2020年はその期待に応える実力を発揮することは叶いませんでした。
一方でモーリス産駒の2022年は転機が迎えました。
2022年の成績
2022年モーリスの初仔達は4歳を迎えましたが、この4歳というのが一つのキーワードとなります。
実はモーリス自身遅咲きの晩成型で、重賞初勝利が4歳の時だったのです。
ここでモーリスの年齢別実績を見てみましょう。
年 | 年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
2013 | 2歳 | 2 | 0 | 0 | 1 |
2014 | 3歳 | 0 | 0 | 1 | 3 |
2015 年度代表馬 | 4歳 | 6 | 0 | 0 | 0 |
2016 | 5歳 | 3 | 2 | 0 | 0 |
合計 | 11 | 2 | 1 | 4 |
表を見ると、モーリスが晩成型だというのが一目瞭然ですね!
4歳になった2015年は1000万下(現在の2勝クラス)から破竹の6連勝でGⅠホースとなり、年度代表馬にも選出されました。
このモーリスが父親なのですから、その血を引いた仔達が晩成型であってもおかしくありません。
そして結果はその通りとなり、初仔が4歳になった2022年にブレークしたのです。
それでは次に産駒の評価や成績を見ていきましょう。
モーリス産駒の評価や成績
2022年のモーリスの産駒は2歳~4歳までいますが、その成績が気になります。
調査した結果、モーリス産駒の2022年の成績は入着賞金ベースで第7位と健闘、評価も歳が上がるほど高くなることが分かりました。
まずは年度別のモーリス産駒の成績をまとめてみました。
年 | 順位 | 勝馬頭数 | 出走回数 | 勝利回数 | 入着賞金(万円) |
2020 | 47 | 29 | 260 | 31 | 38452.8 |
2021 | 12 | 70 | 820 | 90 | 146030.4 |
2022 | 7 | 77 | 952 | 103 | 198936.0 |
このように2022年は種牡馬ランキングでベスト10入りし、2023年以降も期待されています。
ちなみにモーリスより上位の種牡馬も記載してみます。
こ覧のように全てがGⅠ馬で、記憶にも記録にも残る名馬ばかりです。
この下にモーリスがいるのですから、これはもう名種牡馬と言っていいと思います。
次にモーリス産駒を個別に確認していきましょう。
モーリス産駒は走らない?
【有馬記念】ジェラルディーナの鞍上がC.デムーロに決定。コンビ継続で母子制覇へ。 pic.twitter.com/C1ZLvbJums
— ジローラモ (@Girolamo2025) December 1, 2022
ジャックドールくん
(札幌記念) pic.twitter.com/Au0AxGcXkW— アルト (@Alto_LP) December 3, 2022
2020年には確かに「モーリス産駒は走らない」という評価もありました。
しかし2022年、モーリス産駒は大活躍しています。
記憶に新しいのは、4歳になった牝馬ジェラルディーナのエリザベス女王杯(GⅠ)制覇でしょう。
それまで目立った活躍のなかった同馬ですが、4歳秋の9月にオールカマー(GⅡ)で初の重賞を勝つと勢いそのままに、11月のエリザベス女王杯を勝利しました。
もう1頭は同じく4歳になった牡馬、ジャックドールです。
3月に金鯱賞(GⅡ)で重賞制覇、4月大阪杯(GⅠ)は5着に敗れますが8月の札幌記念(GⅡ)で重賞2勝目を挙げます。
前走天皇賞(秋)は惜しくも4着でしたが、GⅠに手が届く位置まで昇りつめてきました。
このようにモーリス産駒は牡馬・牝馬とも、遅咲きの馬達が活躍した2022年でした。
これでもう2023年以降は、「モーリス産駒は走らない」なんて言葉は囁かれなくなりますね!
モーリスは種牡馬としてかなりやばいかのまとめ
この記事はモーリスは種牡馬としてかなりやばいかについて解説してきました。
この記事をまとめると次のようになります。
モーリスが晩成型だということは、厩舎関係の方も当然分かっていた事だと思います。
そのため2歳3歳時に思うような結果が出なくても、温かく見守り育ててきたのでしょう。
その努力が実り、4歳で良い結果が出て嬉しく思います。
モーリスの種付け料も上がって、2023年は800万円になるということです。
モーリスらしい元気な仔たちが誕生し、数年後に活躍することが今から楽しみですね。
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