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盛岡競馬場が芝なのはなぜ?コースの特徴について徹底解説

競馬

この記事は、盛岡競馬場が芝なのはなぜかを解説します。

盛岡競馬場は水沢競馬場と共に、岩手競馬組合が運営しており、地方競馬場は全国で15場ありますが、芝コースがあるのは盛岡競馬場のみなのをご存じでしょうか?

JRAの競馬場はダートコースの外側に芝コースがあるのに対し、盛岡競馬場の芝コースはダートコースの内側にあるのが特徴的と言えるでしょう。

では、そもそもなぜ盛岡競馬場に芝コースがあるのでしょうか?

そんな疑問にお答えするべく、盛岡競馬場が芝なのはなぜかを徹底調査しました。

盛岡競馬場が芝の理由

ダートコースの内側のためこじんまりとした盛岡競馬場の芝コースですが、一体なぜ作られたのでしょうか?

調査の結果、はっきりした理由は分かりませんでしたが、他の競馬場との差別化を図るためという説が有力です。

盛岡競馬場の芝コースが作られたのは、1996年に現在の所在地に移転された時でした。

当時の岩手競馬は隆盛を極めていて、多くの来場者で賑わっていたと聞きます。

またこの頃の盛岡競馬場は、南関東の大井競馬場とよく比較されていたそうです。

ここからは筆者の想像なのですが、盛岡・水沢の2つの競馬場を持つ岩手競馬は「打倒南関東」だったのではないでしょうか。

馬産地岩手としてどうしても南関東に勝ちたい、そのために真新しいインパクトがあるものが必要と考えたと推測できます。

そんな理由から岩手競馬は、盛岡競馬場に芝コースを作ったと考えても不思議はありませんね!

では、盛岡競馬場は芝コースを作ることでその後にどんなビジョンを持っていたのでしょうか?

盛岡競馬場の運営ビジョン

地方競馬唯一の芝コースがある盛岡競馬場は、どのように発展したかったのでしょうか?

盛岡・水沢の2競馬場を管理する岩手競馬は、中央競馬の芝コースで戦える馬を育成しようとしたのではないかと推測できます。

芝コースが作られた当時、ダートでは岩手競馬に所属のまま中央で活躍した馬がいました。

メイセイオペラもその1頭で、1999年に中央のGⅠフェブラリーステークスで勝利しているように、岩手競馬は、今度は芝のGⅠレースで勝てる馬を育てたかったのだと考えられます。

しかしその後地方競馬の衰退等があり、思い描いた夢は実現しない方向に進んでいきました。

2023年現在、盛岡競馬場の芝コースは1日1~2レースほどしか行われていないのです。

せっかくの芝コースなので、今後は何か上手い活用法を期待したいですね。

次に盛岡競馬場のコースの特徴を見てみましょう。

盛岡競馬場のコースの特徴

南部杯などの大きなレースも開催される盛岡競馬場ですが、そのコースは高低差に大きな特徴があります。

盛岡競馬場のコースを高低差と、距離による特性で解説していきます。

コース高低差

盛岡競馬場のコースを「まるでアスレチックのよう」と評した評論家がいましたが、高低差は、芝コース4.6m、ダートコースで4.4mもあります。

映像を観てみると、ゴール前でグングン馬が坂を上って来るのが分かります。

上り坂で思い出すのは東京競馬場の最後の直線ですが、それでも全体の高低差は2.7mです。

盛岡競馬場の高低差が、どれだけ凄いかが分かりますよね!

コースは、第2コーナー辺りから第3コーナーにかけての向こう正面で2mほど上ります。

そしてこの後が凄くて、第3コーナーから第4コーナーにかけて一気に4mほど下るのです。

コーナーを回りながら下り坂でスピードが出るのですから、馬も騎手も大変ですね!

そして最後の直線では上りになり、3mほど上った所がゴールとなるので、力のある馬や盛岡競馬場を経験したことがある馬ではないと勝てないと思われます。

次に特徴的なダート1600mについて調査しました。

ダート1600mの特徴

南部杯(JpnⅠ)の舞台となる盛岡競馬場ダート1600mは、特殊なコース形態になっています。

2コーナー奥の引き込み深くからスタートし、本コースに入るまでに400mも走るのです。

そのため地方競馬ではめずらしく、1600mなのにコーナーを2回しか回らないという特徴があります。

さらに前述したように高低差があるので、先行馬はバテてしまうことが多く差し馬が活躍しやすいコースです。

映像で観てみると、騎手のみなさんは仕掛け所に大変苦労されている印象を受けます。

早過ぎると最後の上り坂でバテてしまうし、遅すぎると3コーナーの下り坂を利用して加速した馬に届きません。

馬も騎手も慣れることがとても重要なコースと言えると思います。

次に、同じ岩手競馬が管理している水沢競馬場との違いを確認してみましょう。

盛岡競馬場と水沢競馬の違い

岩手競馬は水沢競馬場も管理していて、馬は盛岡競馬場、水沢競馬場を行ったり来たりしながらレースに出ています。

水沢競馬場の大きな特徴は、平坦なコースで小さな馬場ということです。

盛岡競馬場が大きな高低差があるのに対し、水沢競馬場はほぼ平坦なコースです。

しかし小さな馬場(1周1200m)のため、コーナーを何度も回らねばならず、意外とタイムがかかります。

同じ距離を走っても、盛岡競馬場の方が1~2秒位走破タイムが速くなるのです。

2つの競馬場でこれほど特徴が違うので、馬もそれぞれ得意にしてる馬場が分かれるでしょうね!

ファンとしてはそれぞれの特徴を楽しめて嬉しいです。

盛岡競馬場のコースについてのまとめ

この記事は盛岡競馬場のコースについて解説してきました。

この記事をまとめると次のようになります。

  • 盛岡競馬場が芝なのは、他の競馬場と差別化するためと考えられる
  • 高低差に特徴があり、芝コース4.6m・ダートコース4.4mある
  • ダート1600mコースはコーナーを2回しか回らない
  • 水沢競馬場は平坦で小さな馬場

盛岡競馬場の芝コースの活用方法ですが、JRAの2歳認定競争をもっと増やすように働きかけてみたら良いのではないでしょうか。

せっかくの芝コースが、ダート競争のおまけみたいに使用されているのはもったいないです。

馬場を整備されている方々は、当然芝コースの方がダートコースより手を掛けていると思われます。

2歳の若駒たちが、盛岡競馬場の芝コースから大きな賞レースに出走できるようになると良いですね。

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