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地方競馬から中央競馬への移籍条件は?元に戻ることも可能?

競馬

この記事は、地方競馬から中央競馬への移籍条件について解説します。

一般的に血統の良い強い馬は高額で取引され、賞金の高い中央競馬で走ることが多いです。

一方血統のあまり良くない馬は、賞金の安い地方競馬でデビューします。

しかし走ると思った馬が全く走らなかったり、逆に地方競馬に行った馬がものすごく強かったりということがあるのです。

馬も生き物ですから、血統だけでは分からない潜在能力というものがあるのでしょうね。

そんな馬はより賞金の高い中央競馬を目指すことがあります。

地方競馬から中央競馬への移籍条件について、徹底調査しましたのでご覧ください。

地方競馬から中央競馬への移籍条件は?

地方競馬から中央競馬への移籍条件はどんなものなのでしょうか?

地方競馬から中央競馬への移籍には、定められた賞金額を収得する必要があります。

賞金額は年齢によって定められていて、JRA「競争番組一般事項」の基準に従って算入される金額が決まっているのです。

算入される賞金額の詳細については調査しきれませんでしたが、過去中央に移籍した馬を検証するとある程度推測することができますので見てみましょう!

JRA認定競争・特別指定競争とは?

JRA認定競争・特別指定競争とは、どういったものなのでしょうか?

JRA認定競争は、地方競馬の2歳馬のレースでJRAが賞金の一部を補助したものです。

そのため賞金額は重賞レース並みに高額となることから、このレースに勝てば一気に賞金を積み上げることができますね。

特別指定競争は、JRA認定競争の勝ち馬が出走することができるJRAのレースです。

3歳戦に多くありこれに勝つと地方在籍のままでも、中央のクラシックレースに出走することもできます。

これらのレースに勝つことが、JRAへの移籍に最も近い道といえるでしょう。

画像はトラストという馬で、川崎競馬でデビューし2連勝、地方在籍のまま中央のクローバー賞2着となりました。

クローバー賞で優先出走権を得た札幌2歳ステークスを快勝し、中央移籍となったのです。

まさに出世街道をスイスイと上がっていく感じですね。

このように中央に移籍する馬は、地方では連勝を続ける場合がほとんどです。

次に地方競馬に戻ることは可能なのかを確認しましょう!

元に戻ることは可能?

中央競馬から地方競馬に戻ることは可能なのでしょうか?

地方競馬に戻ることは可能です!

賞金的には一度地方から中央に上がった馬ですから、地方在籍馬と比べても高いですね。

ですので逆に格が違いすぎるほどで、余裕をもって地方競馬に戻れると考えられます。

しかし念には念を入れて大井競馬の転入資格を見ておきましょう!

  • 年齢は2歳から6歳
  • 収得賞金 2歳50万円 3歳100万円 4歳500万円 5歳700万円 6歳1100万円
  • 上記に係わらず以下の条件を満たしている馬
  • 勝利数 4歳6勝 5歳8勝 6歳10勝
  • 賞金によりA級に格付される7・8歳馬
  • 3歳馬で中央のレースで5着以内に2回以上入着した馬
最初に年齢制限の記載があるので狭き門のように感じますが、A級に格付されれば7・8歳馬でも大丈夫なので実質的には高齢でも戻れますね。
画像のトーセンスーリアもその1頭です。
大井→中央と活躍し、7歳で大井に戻ってきました。
こういった馬のように地方と中央を行き来してくれると、交流が盛んになり競馬全体が活性化されていいですね。
では次に中央競馬へ移籍して活躍した馬をご紹介します。

中央競馬へ移籍して活躍した馬は?

中央に移籍して活躍した馬はどんな馬なのでしょうか?

地方競馬から中央競馬に移籍して活躍した馬は多くいますが、代表的な1頭はオグリキャップです。

オグリキャップは1987年笠松競馬場でデビューし、12戦10勝という圧倒的な成績で中央に移籍しました。

馬主である小栗氏は所有する競走馬は決して手放さないという強い信念があり、オグリキャップの中央移籍はなかなか実現しなかったようです。

しかし「馬のためを思うなら中央競馬で走らせるべき」との進言を受け、ついに移籍を決断します。

1988年に中央移籍を果たしたオグリキャップは、重賞レースを連覇し、芦毛の馬体の愛らしさからあっという間にスターホースへと上り詰めました。

地方出身で中央の強い馬たちにも一歩も引かないオグリキャップの姿を、東京で働く自分自身と被らせた中高年も多かったと聞きます。

そしてそんなオグリキャップが、今も語り継がれている理由となったレースがあるのです。

そのレースとは何なのでしょうか?

オグリキャップ伝説のレースとは?

オグリキャップが伝説となったレースは何でしょうか?

引退レースの有馬記念で、オグリキャップは伝説となりました。

1990年秋、オグリキャップは天皇賞(秋)・ジャパンカップと続けて惨敗したのです。

そんなオグリキャップに世間は「オグリはもう終わった」という評価をしていました。

そして有馬記念は4番人気で、これが引退レースでなければ、また鞍上が武豊騎手でなければもっと評価は低かったと思われます。

レースはスローペースで進み、武豊騎手が「最高に乗りやすい」と評するオグリキャップはじっと脚を溜めていました。

そして4コーナーを回って直線、最後の力を振り絞るように末脚を伸ばします。

ゴール前も他馬の追随を振り切って1着で駆け抜け、奇跡の復活を遂げました。

レース後ゆっくりと向こう正面からスタンド前に戻ってくるオグリキャップと武豊騎手に、中山競馬場の大観衆は「オグリ、オグリ」の大コールで迎えました。

競馬の何かがこの時に変わったという人もいるくらいの現象で、武豊騎手の言葉を借りれば「強い馬は強い」ということを見させてもらったレースでもあったのです。

オグリキャップの名は「オグリコール」と共に、いつまでも語り継がれていくのでしょう。

地方競馬から中央競馬への移籍条件は?のまとめ

この記事は地方競馬から中央競馬への移籍条件について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると次のようになります。

  • 地方競馬から中央競馬の移籍には規定の賞金額が必要
  • JRA認定競争や特別指定競争で勝つと中央競馬移籍ができると考えられる
  • 中央競馬から地方競馬に戻ることは可能
  • オグリキャップは中央競馬へ移籍して活躍した代表的な一頭

地方の星が中央の強敵をなぎ倒していくというストーリーは、日本人はみんな好きですね。

かつて南関東競馬にアブクマポーロという強い馬がいました。

中央の中山競馬に挑戦に行った時には、自分の村のチャンピオンを送り出す気持ちで精一杯の声援を送ったものです。

そんなワクワクするような馬がこれからもたくさん現れることを楽しみに、競馬を続けていきたいと思います。

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